はじめに
就職活動をしているけど、なかなか転職できないと悩んでいる人は多いものです。転職活動が上手くいかない原因を調べると、自己PRがヘタなことが原因であることも。もしも、自己PRがヘタで転職活動が進まないのなら、自己PRの方法を見直してみましょう。それにより、転職活動をスムーズに進められる可能性が高まります。今回は転職活動での自己PRのポイントについてまとめました。
転職活動での自己PRは重要
結論からお伝えすると、転職活動での自己PRは極めて大切になります。採用企業は選考を行う人材について、スキル面、自社カルチャーへのマッチ面などについてチェックをしたいと考えています。企業はそうした項目をチェックする際に転職希望者の自己PRの内容から確認するのです。そのため、魅力的な自己PRができなければ、企業は上記の項目を確認することができないのです。そもそも、自己PRはある意味で自分という商品を売るプレゼンでもあります。自己PRができないということは、仕事での交渉力が不足するとみなされる場合もあるでしょう。そのため、自己PRは大切になるのです。
転職活動での自己PRのポイント
転職活動での自己PRのポイントとしてはどのようなものがあるのでしょうか?具体的なポイントでまとめました。
自分のスキルのPR
転職活動での自己PRのポイントの1つ目は自分のスキルをPRすることになります。なぜなら、企業は即戦力を求めているからです。例えば、営業職で法人営業の新規開拓営業の経験をお持ちであれば、月間の新規開拓件数や取引額などの数字をアピールするとよいでしょう。また、営業で利用する資料を作成するためのエクセルやパワーポイントのスキルもアピールできるスキルになります。即戦力としてのスキルは必ずアピールすることにしましょう。
このように、自分のスキルをPRすることが、転職活動での自己PRのポイントの1つ目になります。
自分の性格のPR
転職活動での自己PRのポイントの2つ目は自分の性格のPRになります。例えば、最後までやり遂げる粘り強さや忍耐力は企業からプラスの評価を受けるポイントです。企業にはそれぞれ企業カルチャーがあります。企業の人事担当者は転職希望者と自社の企業カルチャーがマッチするかを確認しているのです。また、転職活動をされている人も、自分の性格の強みを伝えることで、自分に合わない会社とのミスマッチを防げるメリットがあります。そのため、自分の性格をPRすることは大切です。このように、自分の性格のPRをすることが転職活動での自己PRのポイントの2つ目になります。
企業の採用ニーズも意識する
転職活動での自己PRのポイントの3つ目は企業の採用ニーズも意識することになります。例えば、マーケティング職の場合、職務内容を調査分析、商品開発、プロモーションとより具体的に細分化することが可能です。応募する企業が、プロモーションのポジションで募集しているにもかかわらず、商品開発でのサンプル作成のスキルばかりをアピールすることはNGです。なぜなら、企業の採用ニーズと自己PRするスキルが異なるからです。企業の採用ニーズを踏まえた自己PRをしなければ、企業からの評価に繋がらなくなります。
このように、企業の採用ニーズも意識することが転職活動での自己PRのポイントの3つ目になります。
自己PRの強みを見つけるためには自己分析をする
自己PRをできるようになるためには、自己分析をすることが大切です。具体的にはキャリアの棚卸しをする作業になります。キャリアの棚卸しと言っても分からない人も多いでしょう。社会人経験がある人は、自分が担ってきた業務があるはずです。その業務経験を社会人になってから今日までの時系列で書きだしてみるのです。A4の紙への書き出しで構いません。そうすることで、自分は何が得意であるのかが見えてきます。例えば、過去に販売の経験があるのならば、顧客に寄り添う丁寧な接客力はコアキャリアになるでしょう。コアキャリは転職の際にPRするべき大切なポイントになります。
自己PRをできるコアキャリアを把握するためにも、キャリアの棚卸しによる自己分析が非常に大切になります。
評価につながる自己PRのポイント
評価につながる自己PRのポイントとして下記の3つがあります。それぞれを具体的に解説します。
数字を入れる
評価につながる自己PRのポイントの1つ目は自己PRに数字を入れることになります。例えば、マーケティング担当としてデータ分析を行い売上UPを達成した実績を話したとしても面接官の心にはなかなか響きません。がんばってきた事実だけを話しても定性的な事実になるので、なかなか響かないのです。一方でマーケティング担当として、データ分析を担当。一度に10万件のデータを分析し定量的な判断を重ねてきたと話せば説得力が出てきます。数字をいれることで定量的な発言になり説得力が出るようになるからです。
このように、自己PRに数字を入れることが評価につながる自己PRのポイントの1つ目になります。
自己PRをストーリーで書く
評価につながる自己PRのポイントの2つ目は自己PRをストーリーで書くことになります。法人営業で月間10件の成績を上げてきたという自己PRも、もちろん評価に繋がります。より一歩上の自己PRを目指すのであれば自己PRをストーリーで書くことを目指してみましょう。
例えば、『新卒後しばらくしてから新規開拓の法人営業を担当。ターゲットになる企業のマーケティング分析を行い、成約の可能性が高い顧客から開拓。開拓の際は、商品を売るだけでなく、顧客の経営課題を把握した上で、その課題の解決につながるような商品提案を行いました。そのような努力の結果、毎月10件以上の成約を達成できた。』と話せばストーリーとして面接官に伝わるためより評価されやすくなります。
このように、自己PRをストーリーで書くことが評価につながる自己PRのポイントの2つ目になります。
長所と短所の両面の視点を持つ
評価につながる自己PRのポイントの3つ目は長所と短所の両面の視点を持つことになります。
例えば、積極的にチャレンジしていく姿勢が強みであったとします。この強みは長所ではありますが、一方で周囲への配慮に欠けやすいという短所である可能性も否定できません。つまり長所は短所にもつながるということです。長所だけだと客観的な自己PRに偏りが出る可能性があります。実は、面接官は長所と短所を確認することで客観的な分析ができる人材であるかをチェックしているのです。そのため、長所と短所の両面の視点を持つようにすることが大切です。
このように、長所と短所の両面の視点を持つことが評価につながる自己PRのポイントの3つ目になります。
書類作成時の自己PRのポイント
転職活動で最初の山場が書類選考になります。書類選考を突破するには、面接官の目に留まる書類を作成しなければなりません。
この時のポイントは書類では自己PRは完結に書くことになります。職務経歴書には1枚目の上部に職務要約を書くようにしてください。自分のコアキャリアを箇条書きで端的にまとめると採用担当者の目に留まりやすくなります。
書類作成の際には必ず実践するようにしましょう。
面接時の自己PRのポイント
面接時の自己PRのポイントとしては、自己PRを自分の口から適切に伝えることができるように、繰り返し面接の練習をすることになります。いくら優れた自己PRをまとめることができたとしても言葉で伝えることができなければ意味がありません。
尚、転職エージェントを利用すれば、エージェントのコンサルタントが面接対策をしてくれます。客観的な面接のアドバイスをくれるのでコンサルタントを通じて自己PRの練習をしましょう。
まとめ
自己PRをうまくできるかが転職活動を成功させるカギになります。自己PRはポイントを押さえることで上達します。キャリアの棚卸しに基づく自己分析を行うことが大切です。また、企業の採用意向に合わせた自己PRを心掛けることも大切になります。本記事が転職活動に必要な自己PRスキルの向上に役立つと幸いです。