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ブラック企業へ転職!彼女にフラれて目が覚めた・34歳男性・MHさんの体験談

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「毎日仕事に追われて大変だけど、これって自分の能力が低いせい?」

「自分の時間が欲しいと思うのは甘え?」

「昇進したし、責任も重くなったし、自分の時間がないのは当たり前だよね?」

仕事の忙しさや大変さは、時期やプロジェクトの大きさ、個人の能力などで当然異なりますが、それが日常茶飯事だとどうでしょうか。

現在は起業ブームもあって、自分自身が企業側から不当に扱われていると感じたら潔く辞める生き方も受け入れられるようになりました。

しかし、日本の企業の実態は相変わらず長時間労働を強制したり、無言の圧力で個人の自由を潰しているところも多数あります。

この記事では、ブラック企業に転職して3年目のMHさんの体験談をブログ形式で紹介しています。

この記事を読むことで、転職先がブラック企業だったのにそれに気づかず、自らを消耗させる生き方を選ぶことが人生にどのような影響を及ぼすかをMHさんの体験を通して知ることができます。

現在、自分はブラック企業に勤めていて転職を考えている方だけでなく、自分の能力不足などで自信を失っている方は、ぜひこの記事を参考にご自分のワークライフバランスや人生について考えてみてください。

目次

ブラック企業へ転職!彼女にフラれて目が覚めた・MHさんの体験談

私は現在34歳、独身で、飲食店のマネージャーをしております。

今の仕事は転職して3年目になります。

新卒入社した会社は、食品の流通会社でした。

企業体質として、若手の私がアイディアを出して活躍できるような環境ではなく、自分を出して仕事ができる環境ではありませんでした。

その頃の私は、将来的には自分で小さなお食事処のような空間を持ちたいと思っていたので、接客やスタッフ教育、店舗運営、売上管理など、経営に全般関わる勉強ができるような環境を探していました。

誰もが知る飲食チェーン店へマネージャー職で転職

転職活動中、転職エージェントから紹介された大手飲食チェーン店でのマネージャー候補の求人に応募しようと決めました。

いくつか飲食店マネージャーの求人はありましたが、自宅からの距離や福利厚生などの条件面はもちろん、私がやりたいと思っていた業務内容がすべて揃っていました。

入社後は、業務の多忙さにあっという間に時が過ぎていきました。

コロナで悲惨な日々

そんな中、あのコロナがやってきます。

得体の知れない感染症に世間が怯え、飲食店が自粛ムードになっている中、私どもの会社は対策を取りながら営業再開しました。

待ってましたと言わんばかりに営業再開した途端にお客様が殺到しましたね。

元々数人で回していた店舗でしたが、頼りにしていたパートさんやバイトの若者は家族の反対で出勤できず、多店舗から応援を呼んで、マネージャーの私は連日出勤するしかありませんでした。

上手くいかないプライベート

早朝出勤・終電帰りという日々でヘトヘトな中、私には心の支えがありました。

それは、コロナ前かの3ヶ月ほど前からメッセージでやり取りしていた遠方に住む女性でした。

普段から、彼女には仕事の内容や職場の実態について話して、愚痴も聞いてもらっていました。

出会いはマッチングアプリで、その頃まだ電話やビデオコールだけの関係でしたが、お互いが結婚を意識していたこともあり、近々お会いして、結婚を前提でお付き合いを申し込むつもりでした。

ドタキャンは当たり前

コロナ中は、以前にも増して予定外の勤務を入れられることが多くなりました。

他県の人員確保のために私が代わりに遠方から出勤したり、デリバリーを担当したりととにかく忙しい毎日でした。

そのせいで、彼女と約束していたビデオコールもドタキャンしたり、電話の途中で出勤することになったりということは日常茶飯事でした。

彼女も、仕事の大変さは理解してくれていたので毎回笑顔で送り届けてくれました。

仕事だから仕方がないのに、と自分を正当化

自分は仕事でやっているのだからドタキャンも仕方ないと、彼女の優しさに甘えてドタキャンを繰り返していました。

とにかく多忙すぎて、相手に申し訳ないという気持ちすら持てず、ただ、日々の業務をこなしている感覚でしたね。

朝や帰りの通勤電車の中から、会社への不満を彼女にぶつけ、そのたびに、頑張ってね、辛いなら辞めればいいよ、と愚痴の一つも言わずに付き合ってくれる彼女に本当に癒されていました。

度重なるドタキャンで、とうとうフラれる

多忙でなかなか休みが取れませんでしたが、結婚を考えるなら有休をとってでも彼女に会いに行くべきだと考えました。

彼女も、記念すべき初対面ということでかなり喜んでくれました。

それなのに彼女に会う日の当日の早朝、バイトが突然体調不良になったと聞かされました。

他の店舗へ応援を頼んだところ、昼過ぎにしか到着できないと言われてしまったのです。

彼女に事情を説明し、午後には向かうと一方的にメッセージで伝え、急いで職場へ向かいました。

仕事を切り上げた昼過ぎ、彼女からは沢山の送信取り消しされたメッセージが届いていました。

これまで言いたくても言えなかったことがこの取り消されたメッセージに込められているのが分かりました。

急いで電話を掛けたら、彼女から「もうあなたとはやっていけない。これからの人生も仕事に振り回されて、大切な人を失えば良い。」とガチャ切りされました。

一瞬、目の前が真っ白になりましたが、正直仕事の疲れもあり、引き留めることも言い訳することも何も考えられませんでした。

フラれて初めて気がついた

当時の私は、マネージャー職についたことに必要以上の責任を感じていました。

一方で、会社も多店舗からも頼りにされているマネージャーでありたくて、バイトやパートの代わりに働くことで感謝されたり、頼りにされたかったのだと思います。

また、休日出勤で一人で店舗内の消毒や清掃をやっている時でさえ「自分はマネージャーだから、会社のためにやっているんだ。この努力はいつか報われる」と言い聞かせていましたね。

今思うと、いわゆる社畜ってやつですよ。

当時の自分はこれが正しくて崇高な生き方だと信じていたんです。

人員が足りなければ、その店舗は閉鎖するという方向にも持って行けたのに、自分が必要以上に頑張って14連勤した、と酔いしれていたのが良くなかったのです。

彼女にフラれてやっと、自分の立場がどんなものなのかが分かったのでした。

現在、有休休暇取得で転職活動中

彼女と別れて以降、相変わらずこの仕事をロボットのように続けていましたが、以前のような「自分でなければ!」という義務感のようなものは徐々に薄れ、ゆったりと過ごせるようになりました。

ブラック企業あるあるですが、退職を申し出てもすぐには受け入れてもらえず時間はかかりました。次のマネージャー候補も見つかったので、今は有休を上手に取りながら転職活動を進めているところです。

一通り、この会社で飲食店の経営などは学べたので、転職して軌道に乗ったら、副業で実家の両親と食事処を始めるつもりです。

ブラック企業勤務!倒れて初めて目が覚めた・MHさんの体験談・まとめ

以上、MHさんの体験談でした。

「今回の私の事例では、働き方としては確かにブラックですが、自分も声を挙げる責任はあったし、言おうと思えば意見くらいは言えたのです。

でも、できなかったのは、会社から頼りにされてることや、職場の仲間に感謝されることが嬉しかったんですね。

でも、そのせいで働き方や自分の状況がますます悪くなっていくのに、気づかなかったんです。

入社前からブラック企業かどうかを見分ける方法は、正直分かりません。

それよりもブラック企業だった時に自分がどのように考え、行動するかの方が大切だと思いますね。

・自分に自信がない人

・他人に物事を任せられず、自分でやらないと気が済まない人

この2つのいずれかに当てはまる人は、ブラック企業で自分をすり減らしているのにも気づかず、認められたくて懸命に働き続けているのではないでしょうか。

自分が倒れたら人生終わりです。

私は、仕事に夢中になるあまり、他人も犠牲にしてしまいました。

ワークライフバランスを考えて、後悔のない仕事をしてもらいたいです。」

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