「転職したいけど、正直、これといったスキルがない」
「資格も特別なスキルもない人は転職は無理?」
「職務経歴書に書くことがなくて、転職できる気がしない」
転職活動につきものなのが履歴書と職務経歴書。
ここに特別な資格や華々しい職歴がないと、応募するのにも気後れしてしまいますよね。
この記事では、5年間で2回の転職、3つの職場を経験しているBさんについて紹介しています。
特別なスキルもなく、職務経歴書は余白だらけでも転職成功できた経緯をブログ形式でお届けします。
この体験談を読むことで、転職には必ずしも特別な資格やスキルがない人が職務経歴書にどんなことを書けば良いか、どのような心構えで転職活動すれば良いかが分かります。
今現在、転職活動を考えているものの、自分にはこれといった能力やスキルがなくて一歩踏み出せない方、自分に自信がなく悩んでいる方はぜひこの体験談を参考にしてみてください。
【体験談ブログ】スキルも資格もなしでも転職成功!Bさんの体験談
私は28歳の派遣社員です。
転職を考えているけど、スキルも資格もなくて自分に自信がない、という方がこの体験談を読んでくださっているかと思います。
私の経験上、スキルなし、職務経歴書に書くことがなかったとしても、転職を成功させることができます。
私自身が28歳ですでに転職3回目でしたが、実際に転職できましたし、今は普通の会社員としての生活をほどほどに楽しんでいます。
5年で3度の職場を経験
新卒で入社した会社は保険会社でした。
母が保険会社の営業をやっていたこともあり、大体の仕事内容は知っていましたし、人と接することが好きだったのでこの仕事は自分にぴったりだと思いました。
・新卒入社の会社を半年で辞める
ところが実際、入社後に実施された3ヶ月の研修で心がすっかり折れてしまったのでした。
同期は皆、精神的に自立していて、仕事にも意欲的に見えました。
同期と比べてしまう自分や、自分が描く保険の営業マンの理想とのギャップに苦しみ、結局半年でその会社を辞めてしまいました。
その後も、5社ほど応募しましたが、すべて履歴書を送付した時点で断られました。
面接まで行けても、毎回「前職を半年でやめた理由」を聞かれるのは苦痛でしたね。
・やっと見つけた事務員の仕事も1年で辞める
そんな中、ありがたいことに半年後、未経験歓迎の事務員の仕事をみつけ、契約社員として電話とデータ入力をメインにすることになりました。
せっかくありつけた仕事でしたが、私は要領が悪くミスを繰り返していたので、そのうち職場に居づらくなりました。
結果、1年で契約が終了してしまいましたが、内心ホッとしている自分もいました。
うまくやろうとしているのにうまくできない自分に焦りましたし、自分はどこかおかしいのでは?と思うようになりましたが、解決策などありませんでした。
その後、半年ほど引きこもりの生活が続きました。
一人暮らしでしたので誰も何も言わないのですが、さすがに家賃の支払いに困り始めてきたので、悩んでいる暇はないと行動に移しました。
・3つ目の職場はアルバイト事務員
応募しては落ちる、を何度も繰り返し、やっと採用されたのは1日4時間だけの電話番のアルバイトでした。
1日4時間勤務というのは、無職だった自分には復帰するのにはプレッシャーもなく快適でした。
しかし、やはり毎回同じところで人はつまずくんですよね。
入社3ヶ月して、職場の先輩から入力ミスや勘違いが多いことを指摘され、社内で私は孤立するようになりました。
増える履歴書の経歴と余白だらけの職務経歴書
自分が頑張って挽回すればいい話なのですが、いつもの逃げ癖が出てきて、転職が思い浮かびました。
世間での自分の立場や転職活動の辛さは、2度の転職で経験しているので分かってはいます。
しかし辛いことがあるとすぐに職場から逃れることしか考えられなくなるのです。
前回のように、無職からの職探しはもうやめにしたくて、まずは履歴書と職務経歴書を書いてみました。
書いてみると、履歴書の「入社・一身上の都合により退職」の羅列に落ち込みましたね。
一方で職務経歴欄は「電話・メール、来客対応」の一行くらいしか思い浮かびません。
「私って、会社で何にもしてこなかったんだな」と絶望しましたね。
昔の職場の先輩に出会って言われたこと
ある日、契約社員として1年働いていた時の会社の先輩にバッタリと出くわします。
唯一私をかわいがってくれた先輩でしたので、出会った瞬間に涙があふれてきて、今の自分の状況を一気に話してしまいました。
きっと、自分の社会での考え方の甘さを指摘されるんだろうと覚悟していた時、意外なことに先輩はこんなことを言いました。
「確かに書類作成のミスや伝達間違いは多かったけど、遅くまで残ってエクセルの使い方を調べたり、資料作り頑張ってたよね。
それに、来客があると率先してカウンターまで走って行って、楽しそうに自社の商品説明とかしてたし。
事務作業してる時と、接客してる時の表情のギャップが凄かったのを覚えてるよ。
あなたは何もやってこなかったっていうけど、あの来客対応は誰にでもできるわけじゃないよ。
実は営業とか接客業の方が向いてるんじゃない?」
と笑いながら先輩に言われて、私が最初に保険会社に就職したときの志望動機を思い出したんです。
あぁ、私、人とコミュニケーション取るのが好きだったなって。
難しいことは考えず、とりあえず応募した
先輩と話した後、少しずつ自分の強みが分かるようになってきました。
また、「電話・メール・来客対応」だけだった余白だらけの職務経歴書にも変化が出てきました。
あらためて自分の仕事を振り返ると、日常の細かい作業や何気ないことも「自分なりに」やっていたと認められるようになりました。
もちろん、それが転職に有利なスキルなのかは別だと思いますが、それが転職活動への小さな自信へと繋がっていきました。
同時に、日々の仕事が自分の道に繋がっているんだと気づいてから、今の仕事にも落ち着いて取り組めるようになってきました。
フリーターや未経験に強い転職エージェントを発見
転職エージェントからの仕事探しは、正直キラキラしている人やバリバリ働いている人が利用するイメージを持っていました。
しかし会社によってフリーターに強い会社などそれぞれのカラーがあることを知りました。
そこで、未経験に強い転職エージェントを利用し、自分の希望やこれまでの経緯を素直に話したところ、スキルも資格がなくても応募可能な求人をいくつか紹介してもらえました。
これまでと違い、仕事しながら転職活動ができるので、収入の不安もなく、自分に合いそうな職場を焦らず探せるようになりましたね。
そして、ついにウェブ広告・看板の営業に転職できました。
先輩との同行で取引先を回ったり、顧客のニーズを聞き取って問題解決につなげていく過程がとても楽しく、日々が充実しています。
大変なことも多いのですが、気づいたら入社してあっという間に1年が過ぎました。
資格・スキルなしでも転職したい人へ、Bさんからアドバイス
5年間で転職を3つの職場を経験したBさん。
無職の期間を経験し、不採用の連続で心が折れることも多かったかと思います。
最後にBさんからこんなアドバイスをもらいました。
「スキルや資格がなくても、人には必ずその職場でやってきたことがあるということに気づきました。
私の場合は、ミスや失敗が多かったので、自分は皆に迷惑しかかけてなくて何もしていないと思っていました。
ただ、冷静に考えると、事務仕事ではたくさんミスをしていましたが、それ以外にやっていた仕事はありました。
自分の中で当たり前にやっていたことが実は当たり前ではない、ということに気づいてから、面接でも前向きに自分を語れるようになりましたね。
確かに、短期間で転職を繰り返すことは、よほど優秀な人や転職するのに妥当な理由がなければマイナスになります。
それでも、過去は過去として、自分の反省点として前向きに進んでいくことが重要ですし、こんな自分でも良いといってくれる会社が必ず見つかります。
スキルがないこと悩むよりも、前向きで素直な姿勢で進んでいってください。」
Bさん、貴重な体験談ありがとうございました。