はじめに
転職を考えた際に、海外での就業を検討された方もいるのではないでしょうか。特に、年齢も若く、様々な経験を積みたい方であれば、チャレンジできる間に海外で働いてみたい夢を持っている方も多いでしょう。海外で働くには、まずは、海外で働く方法を知る必要があります。海外で働く際のポイントや就職する方法をまとめました。
海外の企業の特徴
海外で就職する際には海外の企業の特徴を知っている必要があります。海外の企業の特徴としてはどのようなものがあるのでしょうか。具体的に下記にまとめました。
新卒採用がない
海外の企業の特徴としては新卒採用がないことになります。私たち日本人にとっては普通である新卒一括採用は、海外では一般的ではありません。海外は基本的に仕事が必要になったら、適時募集するスタイルが一般的です。つまり、即戦力採用になるため、スキルが必要になるのです。また、雇用形態はJOB型になり、日本のメンバーシップ型とは異なります。
このように、新卒採用がないことが海外の企業の特徴になります。
スキルアップは自分で行う
海外の企業の特徴としてはスキルアップを自分で行うことになります。逆にいうと、会社側にて社員教育の研修制度が用意されていないということです。例えば、海外であれば管理職以上の役職者であれば大抵の場合、MBA(経営学修士)を取得されています。なぜなら、海外企業ではMBAを持っていることが管理職の条件になっていることが多いからです。そのため、キャリアアップを狙うビジネスパーソンは将来のキャリアを考え自発的にビジネススクールに通いMBAを取得するというような自己投資を行います。それ以外の資格等の取得についても海外では基本的に自発的に取り組むことが一般的です。
このように、スキルアップは自分で行うことが海外の企業の特徴になります。
海外で就職する方法
海外の企業で就職する方法としては複数のルートがあります。今回は下記の方法をご紹介させていただきます。
現地で直接転職活動をする
海外で就職する方法の1つ目は、現地で直接、転職活動をすることになります。海外企業は仕事が発生し採用が必要になった際に募集をかける採用方法が一般的です。つまり、常に必要な仕事の募集がかかっていることになります。そのため、海外での就労ビザを獲得し、現地で就職活動をして働く方法もあるのです。注意点としては、海外では即戦力としてのスキルが必要になること。現地での転職を希望するのであれば、自らのスキルが海外で通用するのか慎重に見極めることが必要です。
このように、現地で直接、転職活動が海外で就職する方法の1つ目になります。
転職エージェントを利用する
海外で就職する方法の2つ目は転職エージェントを利用する方法になります。転職エージェントの中にはグローバルでの転職支援を実施している企業もあります。特に大手の人材紹介会社が運営している転職エージェントにグローバルの転職支援を実施している企業が多いです。実際に、個人で海外での転職の情報を集めるのはなかなか大変です。そうした際に、転職エージェントのサービスを利用することで、個人では得られることが難しいような情報を手に入れることも可能です。
このように、転職エージェントを利用する方法が海外で就職する方法の2つ目になります。
海外事業を展開している企業に日本で就職する
海外で就職する方法の3つ目は海外事業を展開している企業に日本で就職する方法になります。この方法が海外で働く選択肢として最もリスクの少ない方法であるとも言えるでしょう。海外で事業を展開している企業は日本企業だけでなく外資系企業もあります。自分の経験を活かせる職種で就職し実績を出し、人事面談等を通じ海外勤務を希望。そして、海外で働くという流れになります。この方法のメリットは会社の内部事情を知った上で海外に勤務できることです。一方、社内の状況によっては確実に海外勤務が叶うとも言えない場合もあります。しかし、海外で働くチャンスはあるので、海外で就職する選択肢として検討されてもよいでしょう。
このように、海外事業を展開している企業に日本で就職する方法が海外で就職する方法の3つ目になります。
海外での就職に向いている人の特徴
海外での就職に向いている人の特徴としてはどのようなものがあるのでしょうか。具体的に下記にまとめました。
自分をアピールすることができる
海外での就職に向いている人の特徴としては、自分をアピールすることができる人になります。海外では『私は、この仕事ができます』と自己PRしなければ、能力があると認めてもらえません。海外の人々は自分をアピールすることに長けています。一方、日本人は自分をアピールすることが苦手と言われています。海外で働くためには、自分をアピールすることが必要です。
プラス思考の人
海外での就職に向いている人の特徴としては、プラス思考の人もあてはまります。海外ではそもそも日本語が通じません。また、日本では当然と考えられている風習が海外では通じない場合も多いもの。そのため、くじけそうになる場面も数多く出てくるでしょう。海外では、くじけそうになったとしも働いていかなければなりません。そのため、プラス思考であるということは、とても大切になるのです。
異なる文化にすぐに対応できる人
海外での就職に向いている人の特徴としては、異なる文化にすぐに対応できる人になります。海外では日本での文化や風習が通じない場面も多いです。働き始めてすぐはカルチャーショックを受けることも多いでしょう。そのため、異なる文化にすぐに対応できることはプラスに働きます。
このように、異なる文化にすぐに対応できる人も海外での就職に向いている人の特徴になります。
海外での就職に向いていない人の特徴
海外での就業に向かない人の特徴としては、自己PRが上手くできない人になります。海外で外国人の就業が盛んな国であれば、お互いを理解するにはお互いに意見を主張する必要があります。しかし、自己PRが苦手であれば外国人とのコミュニケーションは円滑に進まないことになるでしょう。そのため、自己PRがヘタであれば海外での就職は避けた方がよいかもしれません。
海外で就職する国を選ぶ基準
海外で就職する際には、どの国で働くかを選ぶことも大切です。働く国を選ぶ基準をまとめました。
就労ビザは取りやすいか？
海外で働く際に必要となるのが就労ビザです。この就労ビザは働く国ごとに取得する必要があります。就労ビザ取得の難易度は国ごとに異なります。年齢や就業経験が取得の条件になっていります。仮に働きたい国がある場合、自分の経歴で就労ビザを取得することが可能であるかを確認するようにしましょう。
治安や生活環境はよいか
海外で働く国を選ぶ基準としては治安もポイントになります。日本は治安がいい国です。しかし、海外の中には先進国であったとしても治安が悪い国もあります。現地の治安によっては住居の選定に注意する必要があるなど対策が必要です。また、生活環境も調べる必要があります。働く国を選ぶ際には、治安や生活環境もチェックするようにしましょう。
物価
海外で就職する国を選ぶ基準としては、物価もチェックする必要があります。外国人の就労が盛んな国でも日本と比較した際に物価が高い場合もあります。生活に必要な日常品や食費が高ければ、日々の生活の負担になるでしょう。また、海外は医療費が高額であることも多いので注意が必要です。さらに、先進国の中には外食の料金が高く日本のように安価で食事をとれない国もあります。そのため、物価をチェックしておくことも大切です。
まとめ
個人が自分でキャリア形成をする時代。海外での就業経験があることは、あなたのキャリアにプラスの評価を加えるでしょう。また、海外で働くことで国内では得ることができないような異質な視点を獲得することもできます。若いころに海外で働いたことがあるという経験が将来、外国人とのビジネスを行う際にプラスに働くこともあるのです。本記事が海外での就職を検討されている方の参考になれば幸いです。
